RONDADE

TERUOKI MISHINA

Package design : The Simple Society
http://thesimplesociety.com/

2012.12.9 ON SALE
TERUOKI MISHIN / OFF SEASON

ROND-13 ¥2,300 TAX-IN
RONDADE

  • 1. ブロンプトン墓地 I Brompton Cemetery I 9 a.m.
  • 2. 水脈 Water Vein 10 a.m.
  • 3. マルコ・ポーロ Marco Polo 11 a.m.
  • 4. 貝殻 Shell noon
  • 5. 屋上 On The Roof 1 p.m.
  • 6. 電話を待つ Waiting For A Phone Call 2 p.m.
  • 7. 愛を讃えて Praise Of Love 3 p.m.
  • 8. サーフィン Surfing 4 p.m.
  • 9. 鹿 I Deer I 5 p.m.
  • 10. 濡れた机 Wet Table 6 p.m.
  • 11. 顕微鏡 Microscope 7 p.m.
  • 12. 姿のない形 Shape Without Form 8 p.m.
  • 13. 郊外の生活 Suburban Life 9 p.m.
  • 14. 高速道路 Highway 10 p.m.
  • 15. 岸を離れる Away From Shore 11 p.m.
  • 16. 見えない都市 Invisible City midnight
  • 17. ブロンプトン墓地 II Brompton Cemetery II 1 a.m.
  • 18. 鹿 II Deer II 2 a.m.
  • 19. ポリアンナの客室 Guest Room At The Pollyanna 3a.m.
  • 20. 水源 Fountainhead 4 a.m.

TERUOKI MISHINA / OFF SEASONに寄せて

 

プロンプトン墓地
水脈
マルコ・ポーロ
貝殻 ....
タイトルを眺めてるだけで音が聴こえてくる
(良くないはずがない)
聴いてない時でも僕らを包む音の風景はいつもここにある

 

伊藤ゴロー

 

寂とした震えで満たされた
器のなか
撹拌され舞い上がり
再びゆっくりと
沈降する
憶いの澱

 

小林和人 [Roundabout / OUTBOUND 店主]

 

まだ少年のような好奇心といたずらっぽさと
少しの影を抱えた青年が、旅に出て。
不慣れな町を歩き、見知らぬ人の会話に耳を傾け
暗い町の、薄暗い宿のベッドで
ちょっと難しそうな本を広げたまま、眠りにつく。
特別なにも起こりもせず、またいつもの毎日に帰る物語。
昼間のシーンはなくて、あるのは夜だけ。
そんな、とびきりポエティックでロマンチックな映画の、
サウンドトラックに聴こえました。
もちろん監督も主役も、三品さん。

 

甲斐みのり

 

いつの間にか外套のポケットに入っていた。
その地図を手に、とある街をあるく。
地図に書き込まれた文字は、自分が書いたのかもしれないし、
もともとそのように書いてあったのかもしれない。

記憶は定かではない。
ここは以前、訪れたことがあったのだろうか。
カチコチと伸縮する雪兎が通り過ぎる。
ほの暗い部屋に、薄氷の緊張感が漂うオブジェ。
いつからそこにいるのか、
羊羹のように濃密な影の中に浮かび上がる紙肌は
ひそかに寝息をたてるようである。

これは、OFF SEASONの収録曲を初めて聴いた時に、頭に浮かんで来た物語です。

ジャケットをデザインするにあたり、
骨董屋で「出逢ってしまう」本のように、CDを単なるメディアとして捉えるのではなく、
手に取る人の記憶に侵入して自然と侵入してくるような存在感・物質感をめざしました。
ジャケット中面の空間は、そこに降り積もる「沈黙と時間」または「夢」を表しています。
帯は脆い板紙にピンクマスターという古い手法で印刷しており、時間の経過とともに劣化してゆきます。そこに描かれた武田晋一の手によるユキウサギは、夢の中のように奇妙に引き延ばされた時間軸を、OFF SEASONの象徴として具現化したものです。
 
The Simple Society

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